名古屋にリニアがやってくる

リニア新幹線が名古屋市に

予定では2027年、名古屋市にも待望のリニアが。

去る2014年の10月、JR東海が申請していたリニア新幹線の工事計画が 太田昭宏国土交通相に認可されました。 この工事計画は東京-名古屋間をリニアで結ぶ予定で2027年の開業を目指し、 その後は大阪まで延伸開業する予定もあります。 いよいよかとこのニュースに歓喜した人は多そうで、総事業費は5兆円にもなる とも囁かれていることからも大きな経済効果が期待されています。 認可を受けてJR東海は沿線住民への説明会を行ったり用地買収を進める予定で、 長い間みんなに待ち望まれてきたリニアの実現がついに現実味を帯びてきました。 これまでも幾度となくマスコミに取り上げられてきたリニアですが、具体的な進展 は見られなかったこともありあまり興味を持たなかった層がほとんどでしたが、 品川-名古屋間の工事が始まりそうになって一気に盛り上がってまいりました。 新幹線なら日本にも今までにあった技術ですが、超電導リニア技術を取り入れた 高速鉄道は青くて丸い地球上のどこにも存在しないので世界中が注目している技術 ということもあり、あらゆる大陸で生活している方々がインターネットで毎週のように 検索しているワードになっているようです。 リニアモーターカーのアイデアが出てから、国の基本計画が決定されてからここまで 40年と少しの期間待たされたわけですから、みんながそわそわするのも無理はなく ようやく動き出したリニア新幹線に全人類が注目しているのです。 今回認可されたのは土木構造部分の路盤やトンネル、高架橋など時間のかかる部分で この後には設備部分、車両や駅舎などが続くと予想されています。 リニア新幹線のスペックについてはあまり正確に把握している人は品川や名古屋 を除くと少ないかもしれませんが、最高速度は500キロ以上で名古屋-品川間を 約40分で走行するらしいです。 今走っている新幹線だと約1時間30分なので半分程の時間に短縮されるのです。 なのに料金は新幹線と千円も変わらない設定にするというからお得感もあります。 もし10分しか時間短縮されないのなら千円上乗せ程度でも理解できますが30分 以上も短縮されるのにこの料金は、なんとも驚きですね。 早くて安い、これではみんなが期待に胸を膨らますのも当然でしょう。 30分もあれば週刊誌の気になる記事を読むこともできますし、漫画なら単行本を 1冊読むこともできるばかりか、食事をすることだって可能です。 打ち合わせを1件多くこなすことだって無理ではなく、忙しいサラリーマンにとって とても大きな意味を持つ30分が手に入るのです。 その恩恵を受けられるのは名古屋市で乗降するサラリーマンだけではなく、中間駅 の設けられる岐阜県中津川市、長野県飯田市、山梨県甲府市、神奈川県相模原市 に用のある人にとってもおいしい話でしょう。 東京や愛知県に行く手段が増える、しかも短時間で行けるリニア新幹線という選択肢 が加わるのですから気軽にお出掛けするようになりそうです。 車窓からの風景を楽しみながら旅行したい、というのは無理ですがすぐに名古屋や 東京に行きたいのならこれに勝る手段はありません。 風景を楽しめない理由は通り道にあり、リニアが走行する286キロのうち85% はトンネルの中になる予定だからです。 地下40メートルの深さを走るので景色なんか意味はなく、読書でもしながら到着 を待つことになるのでしょう。 リニア新幹線の基本計画が1973年、国土交通省が建設主体にJR東海を指名 したのが2011年、長い年月がかかりましたがようやく動き始めたこの壮大な 計画を長野県民も静岡県民も岐阜県民も、一喜一憂して見守っています。 大阪の方は延伸開業までもう少し待ってもらうことになりますが、それでも注目 せずにはいられないでしょう。